2013年3月16日土曜日

サシン経営大学院への交換留学②

30カ国。


MBSの同級生の国籍数だ。


この異なる文化背景を持つメンバーが織りなす留学生活は


多くの気づきがありとても刺激的だ。


一方でイギリス人は多数派ではないので、


イギリスの文化・慣習を学ぶ、という意味では少し物足りないかもしれない。


サシンは一学年の約98%がタイ人という極めて同質性の高いクラス構成。


四半期毎に10名程度の交換留学生がいるので、


わずかながら多様性がもたらされてけども。


この多様性と同質性、トレードオフの関係にあるので、


MBSで得ることが難しい「一つの国を深堀する」機会を与えてくれる。


タイの、特に富裕層の人たち(サシンはお金持ちの子弟が集まる社交場という印象)


の嗜好と思考を理解するうえで有益であったと思う。


親しくなった友人は、タイのテレビ局オーナー家族の出身で、


運転手つきのレクサスISで通学している。


彼が「レクサスGSの3500ccを買いたいんだけど、タイでは2500ccしか売ってないんだ。(数字は間違っているかもしれない)」


と言っていたことが記憶に残っている。


よく、日本の家電メーカーが韓国や台湾メーカーに押し負けている状況を指して、


「製品が市場ニーズに対してオーバースペックであった」


という指摘が巷間されているけど、


そうじゃなくて、実はマーケティングの失敗なのでは?とも思う。


ニーズのあるところに確実にリーチできなかったことが敗因では、と。


この、「オーバースペック議論」は敗者のプライドを満たせる便利な方便として


使われているだけのように思えてしまう。


昨今はこのオーバースペック批判への反省からか、


BOP(ベースオブピラミッド)を攻略しよう、


というような議論がされていて、それはそれで必要なことだろうけど、


ピラミッドの天辺に高利益な高級品をどうやって買わせるか、


という議論も併せて必要だと思う。



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